お役立ち情報
2023.09.14
第3回:お客様が保険会社に求める情報とは~保険加入者の実態調査2023~
3年以内に生命保険もしくは損害保険に加入した全国の男女2,652人を対象に、保険加入者の実態調査を行いました。5つのテーマに沿って連載コラムをお届けします。
第3回のテーマは、「保険会社に求める情報とは」です。保険会社から受け取っている情報や受け取りたい情報を中心に調査をしました。
調査主体:株式会社TMJ
調査実施機関:株式会社インテージ
調査方法(抽出フレーム):インターネット調査(MAT-Kitより抽出し配信)
調査実施期間:2023年3月24日(金)~29日(水)
調査地域・対象者条件:全国の18歳以上男女個人、3年以内にいずれかの保険に加入した方
サンプルサイズ:n=2,652
過去テーマ
保険会社から情報を受け取る手段
Q.保険会社から情報はどのように受け取っていますか。(複数回答可)
生命保険(以下、生保)も損害保険(以下、損保)も、
-
「保険会社や保険代理店の担当者」が約半数
-
「ダイレクトメール(はがき・封書)」が約3割
となり、オフラインで情報を受け取る人が多い傾向にありました。
3位の「保険会社のホームページ(マイページ)」は、損保が21.1%と生保の17.8%より少し高い結果となりました。スマートフォンアプリは生保も損保も1割にとどまり、今回の調査ではオフラインの方がオンラインよりも情報収集の上では活用されている結果となりました。
保険会社から受け取っている情報
Q.契約している保険では、どのような情報をお知らせしてくれますか。(複数回答可)
生保の場合(n=1,586)
1位 保険商品の内容(44.9%)
2位 保険料の見積り(29.6%)
3位 契約内容の確認(29.4%)
4位 特にない(25.9%)
5位 保険の仕組み/選び方のポイント(21.1%)
6位 請求手続きの流れや手順(20.4%)
7位 保険の契約手続き方法(17.8%)
8位 保険に関する相談サービス(15.4%)
9位 運用実績の報告(9.6%)
10位 日々のお役立ちコンテンツ(5.0%)
損保の場合(n=2,004)
1位 特にない(36.7%)
2位 保険商品の内容(34.2%)
3位 契約内容の確認(25.0%)
4位 保険料の見積り(21.7%)
5位 保険の契約手続き方法(16.6%)
6位 保険の仕組み/選び方のポイント(15.1%)
7位 請求手続きの流れや手順(12.8%)
8位 保険に関する相談サービス(10.3%)
9位 運用実績の報告(5.3%)
10位 日々のお役立ちコンテンツ(3.1%)
保険会社から受け取っている情報として、
- 生保では「保険商品の内容」、損保では「特にない」が1位
- 「日々のお役立ちコンテンツ」は生保も損保も5%以下
となりました。
この結果は、保険会社は様々な情報をお客様に届けている中で、「お客様が認識され、記憶に残っている情報」として読み取ることができます。 上位にあがった「保険商品の内容」「保険料の見積り・シミュレーション」「契約内容の確認」は、お客様にとって必要な情報として記憶に残っていることが推察されます。
「特にない」が損保では1位、生保でも4位にランクインしたのは、保険会社からの発信情報に関心が低い方も一定数おり、いかにお客様の記憶に留めていただけるかがポイントとなりそうです。
一方で、「日々のお役立ちコンテンツ」は生保も損保もわずか5%程度が情報として受け取っていると回答した結果から、保険会社から受け取りたい情報としては優先度が低いことも見えてきます。
保険会社から受け取りたい情報
Q.契約している保険から、定期的にお知らせしてほしい情報はありますか。(複数回答可)
保険会社から受け取りたい情報としては生保も損保も、
- 「特にない」が1位
- 「日々のお役立ちコンテンツ」は生保も損保も1割満たない
結果となりました。
生保は4割、損保では5割弱が保険会社から受け取りたい情報は「特にない」と回答していることから、保険会社からの積極的な情報発信を望んでいるお客様は多くはないかもしれません。
保険会社から受け取りたい情報上位の「保険商品の内容」「契約内容の確認」「保険料の見積り・シミュレーション」は、保険会社から受け取っている情報でも上位を占めていました。 第2回の「保険に期待していること」では生保と損保共に「保険内容が充実している」ことが首位となっており、「保険内容」がお客様にとって圧倒的に重要であることが推測できます。
まとめ
保険会社から情報を受け取る手段は、生保も損保も「保険会社や保険代理店の担当者」が約半数となり、マイページやスマートフォンアプリなどのオンラインを活用した手段よりオフラインの方が多い結果となりました。
保険会社から受け取っている情報は、生保では「保険商品の内容(44.9%)」、損保では「特にない(36.7%)」が1位となりました。
保険会社から受け取りたい情報は、生保も損保も「特にない」が4割を超える1位となりました。お客様自身で必要な情報を自分で調べられる現状だからこそ、保険会社からの積極的な情報発信を期待する方は少ないかもしれません。
保険会社からの積極的な情報発信よりも、「保障内容」自体の充実をお客様が重視し、その内容を理解するためのわかりやすい情報を求めていることが推察できます。