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2024.02.27

国際女性デーインタビュー:センター長 わのあさん

「大人でも変われるきっかけを作りたい」校長先生みたいなお仕事に全力

業界として従業員の女性比率が高い保険業界。女性活躍推進はDEI(※)推進の取り組みのひとつとして、企業の活性化・イノベーションに重要と位置づけ、独自の制度や施策を取り入れる保険会社が増えています。

3月8日は、国際女性デーです。国際女性デーとは、ジェンダー平等の実現に向けて、女性の権利向上についてあらためて考える日として、1975年に国連で制定された国際的な記念日です。
今回は国際女性デーにちなみ、「働く女性」に焦点をあて、TMJの保険業務で活躍する3人の女性にインタビューしました。 等身大の3人のライフとキャリアについて聞いてみました。

今回は、センター長として活躍する「わのあさん」のインタビューをご紹介します。

センター長 わのあさん
TMJ歴18年目。オペレーターとしてTMJに入社し、現在はセンター長として、九州で生命保険および損害保険会社など7社を支えるコンタクトセンター350席の責任者として活躍。

メンタル面で生徒をケアできる保健室の先生になりたかった、わのあさん。当時の教員試験の倍率が非常に高く、狭き門で一度諦めることに。その時に時給が高いアルバイトとして偶然目に留まったのがTMJのオペレーターでした。
教育や人の育成に携わりたいという想いから目指していた保健室の先生。カウンセリング・教育心理学をテーマに研究をしてきたことがコンタクトセンターで活きることに。

※DEI:「Diversity:ダイバーシティ(多様性)」「Equity:エクイティ(公平性)」「Inclusion:インクルージョン(包括性)」の略称。個々人の価値観やライフスタイルに寄り添った多様な雇用やサービスを創出することで、誰もが公平に自分らしい暮らし方や働き方を選択できるように支援する取り組み。(TMJのサステナビリティへの取り組みはこちら

これまで研究してきたカウンセリングをコンタクトセンターの現場で実践

入社当初は、コンタクトセンターのリテンション窓口(解約阻止窓口)にオペレーターとして配属されました。商品・サービスを解約したいお客様の話を受け止めて、復唱し、お客様のニーズを探る一連の流れがこれまで学んだカウンセリングと重なりました。

電話を通して、自分の話し方や声だけで人の気持ちを動かすことにやりがいを感じ、声に表情を出す大切さや話をうまく聞く人には心を開いてお話をすることが業務をする中で見えてきました。

「大人になっても変われる」きっかけを作ることができるSV
SV(スーパーバイザー:オペレーターの育成・マネージメントに携わるリーダー)になった時、上手にお客様と話せるオペレーターと苦戦するオペレーターがいることに気づき、その違いが気になるようになりました。 そして、SVとして育成する立場になり「大人でも変われるきっかけを作りたい」という想いが強くなりました。

そこで、教育心理学で学んだコミュニケーション理論の一つである「ソーシャルスタイル」をコンタクトセンター編として、チームに応用してみました。オペレーター一人ひとりに合わせて苦手なタイプのお客様への対応方法を伝え、あとはベストを尽くすのみと伝えました。

するとお客様対応に苦戦していたオペレーターも状況が改善。オペレーターに向き不向きはない、リーダーがいかに育成し、本人たちが楽に働ける環境を作ることができるかが重要だと気付きました。

そして、思春期の生徒のメンタルケアに携わりたいという想いは、様々な経験をしてきた大人が最大限にパフォーマンスを発揮できるように導きたいという想いに変化していきました。


―「ソーシャルスタイル」を活用したお客様対応は、今もTMJの人材育成・研修プログラムの重要なカリキュラムのひとつとして全社に引き継がれています。

TMJの人材育成・研修プログラムはこちら

色々な人と関わり、人の成長を間近で見られたLSV
LSV(リードスーパーバイザー:SVをまとめる管理者)になると、関わる範囲が数十人から百何十人と一気に広がったことで視座が高くなりました。

自分のマネージメントのやり方次第で、SVが変わり、変わったSVがまたオペレーターに影響を与えると連鎖していくことで、より多くの人の成長を間近で見ることができ、大きなやりがいを感じました。

350人を見る、校長先生みたいなセンター長
センター長になった当初は、オペレーターとの直接的な関わりが減ってしまうことに寂しさも感じました。 関わりが減っても、配下のメンバー350人の名前・勤続年数・働いている背景などはなるべく覚えるようにしています。どんな人がそれぞれの案件を支えてくれているのか知らないと対等にSV・LSVと語れないと感じます。自分で課していることですが、覚えること自体はすごく大変ですね(笑)

立場が変わることで、関わる人がさらに増え、校長先生みたいだと感じます(笑)350人を見るという規模感は一般的な企業だと珍しい特殊な環境なのでは思います。人が好きだからこそ、できる仕事だなと痛感します。

ライフ:ワークは10:10の全力!

―現場目線でメンバーを大切にしながらセンター長へとキャリアを積み重ねたわのあさん。プライベートの「ライフ」と仕事の「ワーク」のバランスは、10:10と即答されました。

仕事に行ったら仕事全力、仕事が終わったら頭の中では夕飯の献立を考え始めています。オンオフをしっかり切り替えることで、ライフもワークも全力で取り組めていると思います。

毎日の中で気を付けていることは、「ちょっとした自分磨きを忘れないこと」です。 身なりに気を配る。マスクの中でも口角を上げる。言葉遣いに気を付ける。困った人がいたらすぐに駈け寄れるように意識するなどちょっとしたことに気を配ることで、自分自身を高めて前向きに毎日を過ごしています。


―オンオフを切り替えながらどんなことも全力に向き合い、周りを大切にする姿は周りにもポジティブな影響を与えています。

自分が求められている役割をポジティブに全うできる女性でありたい

―国際女性デーにちなんで、今後どんな女性になりたいか聞いてみました。

女性管理職として求められている女性らしさを活かした役割をポジティブに全うできる女性でありたいと思っています。 たとえば、メンバーへのメンタル面でのケアや気配りなど、女性だからこそ担える部分はあると思っています。

また、ライフもキャリアもどちらも全力で取り組みたい女性達の背中を押せる存在でありたいと思っています。 私自身も、プライベートと仕事の両立で悩んだ時、懇意にしていただいていた直属の上司ではなかった女性マネージャーの方に相談し、その方のフォローにとても助けられました。